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ラテン系会社員、先生になりました。


by チャー先生

思考の出産。

うちのゼミは毎週土曜日。
ということは、土曜日に向けて毎回その準備をするということ。

ゼミがなんたるかを簡単にいうと、ある特定の先生の研究室に所属して
先生を囲みながら何かしらのテーマについてあれこれ議論したり、発表したりする
知的なサークル活動といった感じのものです。
(何か軽いタッチで書きすぎ?)
アカデミックな世界における徒弟制度の一種で、
「○○大学の○○(先生の)研究室所属です」ということが
その分野では自分の出自を表す身分証明みたいなものになります。

ま、そういった話はまた別の機会に書くとして。

私たちの場合は修士論文を書くということが目標なので、
自分の研究に関してすすめたことを毎週カタチにして持っていきます。

そのカタチにするという作業がねー、きっついのですよ。
暗記中心の量で勝負する、勉強なら時間をかければそれなりの成果はあがる。
でも自分が考えたこと、というのは、時間量に比例して出てくるものではないのです。
というわけで、四六時中うんうんうなっている羽目に。
そんな自分を直視したくなくて、週の前半は現実逃避(feat.酒)、そして
木曜の夜になって「このままじゃだめだー」と叫び、金曜の夜は悶絶しながら
パワポ資料の作成(片手には缶ビール)。
土曜の午前中いっぱいかかって資料を作り直し、へとへとになって午後のゼミに
向かいます。

不安と疲労で脳みそはオーバーヒート、まばたきするだけで頭がズキズキと
痛むのですが、

「やると決めたのは自分、やると決めたのは自分・・・」

とぶつぶつひとりごとを言いながら、体を電車に乗っけて学校にたどり着く。

自分の中にある考えを出す、しかも混沌としたものを具現化していくという行為は
かなりの苦しみをともない、エネルギーを消費します。
まさに出産とは、こういうものではないかといつも思うんだよね。経験してないけど。

そうやって苦しんだわりには、いつもいつも出来の悪い子が産まれるので・・・。
ゼミでは先生にさっくりと切られ、不十分なところを指摘され、新たな課題を抱えて
研究室を後にします。
そこでようやくひと息。
しかし直後に行動療法のクラスがあるので、夜7時まで体は自由になりません。
途中うつらうつらしながらみみずのような字でノートをとり、やっと長い一日が終わります。

正直、土曜日休めないのがこんなにきついとは思わなかった・・・。

帰りの電車でゆらゆらと揺れる、抜け殻のような私。
やると決めたのは自分。
やると決めたのは自分。
でも、ちゃんとできるのかなあ。

朦朧とした頭では、何の答えも出てこない。

できるかどうかわからないけど、やるしかないんだよね。

ゆっくりゆっくり歩いても、ちゃんとおうちにはたどり着く。
ここからがようやく私の週末!
お風呂にゆっくり入ってストレッチ、そのあとお気に入りの映画を
ぼんやり眺めているうちに、だんだんと元気が回復してくるのです☆
by songbirdm | 2006-06-18 23:10 | 大学院生活。