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ラテン系会社員、先生になりました。


by チャー先生

サイコドラマ体験。

今日はパフォーマンスカウンセラーの研修会へ。
資格維持のため年1回は必ず参加なのですが、私が心理学をはじめたきっかけの
学会なので、古巣に帰るような気持ちで行ってまいりました。

偶然にも、2年間机を共にした同期生のCちゃんに遭遇!
長野在住の彼女は日帰りでの参加です。
お互いに連絡をせずに会えたので、嬉しさ倍増☆

そんでもって今日の題目は、サイコドラマ。
サイコドラマとは集団精神療法のひとつで、ひとりの主役が提示するテーマをもとに、
参加者全員で自発的に劇(ドラマ)を演じます。
演じる中でその人の隠れた真の感情を導き出していく・・・というものなのですが、
書いてるだけじゃ「なんじゃそりゃ?」って感じですよね。

私もそうでした。
サイコドラマのワークショップは一回だけ体験したのですが、
テーマも「夏休みの思い出」的な気軽なものだったので、主役の楽しい思い出に
合わせて動いて終わっただけ。
なので今回はちゃんと体験したいと思い、あえて主役を引き受けてみました。

はい。
率直に言うと。

しんどかった。

私も心理学を学ぶもののはしくれです。
こういう場所では、「開示できる程度の悩みをテーマとする」というのがお約束。
なので普段から笑っていえる範囲の悩み事で展開をさせていったのですが、
それでも何回か胸をつかれて泣きたくなる部分が出てきてしまいました。

もしこれが虐待や離婚などシリアスな問題を抱えた人が挑戦したら、
泣くどころじゃすまないでしょう。
実際、ご自分のつらい経験とリンクしてしまったのか涙目になっている方も
いらっしゃいました。

サイコドラマでは、様々な場所に位置を変えて自分を見ます。
何人もの人に自分や関係する人間の役をやってもらい、その人たちがいろんな言葉を
投げかけてきます。
それはプラスのものもあれば当然マイナスの言葉もあり、それらと対峙することで
自分が抑えていた部分がだんだんと見えてくるのです。

これは正直、伝えるのは難しいのですが、私の場合はチューチューアイスを
パキッと二つに割るような感じで「あ!」と見えました。
多分、自分ひとりで悩み続けていたらわからなかったところですね。

なので結果としては、受けてとてもよかった。

心の中を表現するので、サイコドラマをやると非常に疲れます。
私も終了直後から少し頭痛がしましたが、一番消耗しているのは、監督役の先生。
「数日後に心理的な揺れ戻しが来ることもありますから、何かあったら
すぐに連絡をしてくださいね」との注意を受けましたが、
「自分でなんとかします・・・」と言いたいくらいお疲れの表情でした。

余裕があったら踊りに行きたいな、と思ってましたが当然のごとくそんな体力はなく。
でも、悪くない気分です。今は。
パンドラの箱の最後には希望が残っていたように、いろんなものを取りはらって
自分の心をのぞき直してみたら、大事なものはちゃんとそこにあった、というような心境。

かなり抽象的な表現が多くて申し訳ありませんが、今日は体験者の記録として
書いてみました。
念のためですが、サイコドラマはあやしいものではなくちゃんとした学問領域の
精神療法です。興味のある方は、インターネットなどで調べてみてくださいな☆
by songbirdm | 2005-11-13 19:56 | 大学院生活。